華城連続殺人捜査終結、警察「イ・チュンジェは罪責感がないサイコパス」

華城連続殺人捜査終結、警察「イ・チュンジェは罪責感がないサイコパス」

 京畿道華城市での連続殺人事件10件を含め、30年以上にわたり未解決だった殺人事件14件を起こしたイ・チュンジェ受刑者(57)=写真=は、被害者の苦痛に全く共感できないサイコパス(精神病質者)だった。警察はまた、イ受刑者が性的欲求を解消し、内在する欲求不満を表出させるため、女性を無差別的に物色し、残忍な犯行に及んだとする結論を下した。

 京畿南部地方警察庁「イ・チュンジェ連続殺人事件」捜査本部は2日、総合捜査結果を発表し、イ受刑者が14件の殺人と9件の性的暴行事件を起こしていたことが確認されたとした。昨年7月に長期未解決事件の証拠に対するDNA鑑定を依頼した結果、妻の妹を殺害したとして無期懲役判決を受けて服役していたイ受刑者を犯人と断定し、再捜査から1年かけて捜査結果がまとまった。

 今回の捜査結果で史上最悪の未解決事件だった華城連続殺人事件(1986-91年)は終結した。しかし、華城の事件を含むイ受刑者の殺人などの犯行は既に2006年4月2日に公訴時効を迎えている。このため、イ受刑者が再び裁判や処罰を受けることはない。

 警察は同日、イ受刑者の犯行動機について、「軍から除隊後、単調な生活で高まった欲求不満と性欲を解消するために徘徊していた際に被害者と出会っては犯罪を犯した」と結論づけた。警察によると、イ受刑者は23歳だった1986年1月に除隊した直後、性的暴行の犯行から始めた。同年9月に初めて殺人を犯し、91年4月までの約4年7カ月に14件の殺人を犯した。被害者が激しく抵抗したり、自分の気分が悪かったりした場合には遺体を損壊することもあった。

 警察は52回にわたる面会で、面談などを通じ、イ受刑者の心理を分析した結果、性犯罪と殺人を続けながらも罪責感などの感情変化を感じられなくなり、感情の状態によって殺害に及び、連続殺人につながった。手口も徐々に残忍な形への進化したとみられるという。警察はまた、「イ受刑者が初期には反省する様子を見せたが、犯行原因を被害者に転嫁するなど二重的な態度も見せた」と指摘した。

水原=権祥銀(クォン・サンウン)記者
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