李仁栄「息子のスイス留学費は106万円」…与党議員「安く留学させる秘法を講義して」

 統一部長官候補者の李仁栄(イ・インヨン)氏は15日「息子のスイス留学費用は1万220スイス・フラン、当時のレートで1200万ウォン(約106万円)と明かし、国会に関連資料を提出した。しかし、李氏は依然として、息子の留学費用を自費で充当したのか否かに関する資料を国会に提出しておらず、論議を呼んでいる。

 李氏が国会に提出した資料によると、李氏の息子は2018年に1年間、スイス・バーゼルにあるデザイン学校で留学生活を送った。1学期は5010スイス・フラン、2学期は5210スイス・フランを学費として支払った。我が国の通貨に換算すると合計1200万ウォンだ。

 しかし、李氏は野党・未来統合党が問題提起した息子の留学費用の出どころに関する資料をまだ国会に提出していない。李氏が国会に提出した人事聴聞資料には、李氏の預金資産は2017年に2億5000万ウォン(現在のレートで2200万円、以下同じ)、18年に2億7000万ウォン(約2400万円)、19年には4億6000万ウォン(約4100万円)へと増加した。未来統合党のキム・ギヒョン議員は「世界の各都市の生活費指数を順位付けしたサイトによると、昨年基準でバーゼルは世界3位にランクインするほど物価が高い」として「李氏の息子のスイスでの学費、滞在費などを合わせると数千万ウォン(数百万円)は使ったと思われるが、この費用の出どころを依然として明らかにしていない」と述べた。これに関連し、与党「共に民主党」の党員用のオンライン掲示板などには「李氏に『子供を安く海外留学させるための特別講義』を開いてほしい」「焼き肉屋でご飯を食べて、ご飯代については『ご飯(白米)は1000ウォン(約90円)だった』と言っている」などの書き込みがあった。スイス現地の生活費を除外して学費だけを公開した李氏を皮肉ったわけだ。

 李氏の息子が14年「脊椎関節症」を理由に5級戦時勤労役(事実上の兵役免除)判定を受けた後、16年4月の総選挙の1か月前に当たる3月17日に兵役処分変更願を提出し、当日に再び5級判定を受けた点も納得できないと未来統合党は指摘した。免除者が兵役処分変更願を申請する場合は、手術などによって疾病が好転したため入隊するという意味だ。李氏はこの件に関する資料を提出していない。

キム・ジョンファン記者
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