米国防相、「在韓米軍撤収」の余地残す

「撤収命令は出していない」としながらも戦力配備では柔軟性を強調

 米国防総省のマーク・エスパー長官とジョナサン・ホフマン報道官は在韓米軍に関する質問に、戦力配備における「柔軟性」を強調する考えを明確にした。トランプ大統領が何度も言及してきた在韓米軍削減が現実となる可能性を示唆したものと解釈されている。

 エスパー長官は21日(現地時間)、英国のシンクタンク「国際戦略問題研究所」主催のフォーラムで「在韓米軍の撤収を命じたことはない」としながらも「(国家としての国防戦略の一環として)『動的部隊配備計画』など追加の新たな概念に向けて進んでいる」と述べた。エスパー長官は「われわれは兵力を最大限うまく活用しているのか、この点を確実にするため全戦区の全司令部に対する調整を引き続きチェックする」とした上で、上記のように述べた。

 米国防総省は、敵が予測できないよう戦力資産と兵力を必要に応じて随時移動させる「動的部隊配備計画」を進めている。エスパー長官は「兵力の循環配備もさらに推進したい。そうすれば米国が世界的な挑戦に対応する際、より大きな戦略的柔軟性を持てるからだ」との考えも示した。エスパー長官は世界的なレベルにおける部隊配備の再検討作業について「動的戦力配備を目的とする米本土への帰還を含め、兵力を自由にすることも検討している」と話した。ホフマン報道官も「循環配備戦力について、長官の目標は彼らを再び(米国に)戻し、防衛体制のイシューを取扱い、より柔軟により多くの場所で活動できるよう、兵力が前進配備された空間を減らすことだ」と述べた。

ワシントン=金真明(キム・ジンミョン)特派員
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