「ソウルは浅はか」発言の与党代表、妻名義で世宗市の土地所有

産業団地計画などで価格急騰の見込み

「ソウルは浅はか」発言の与党代表、妻名義で世宗市の土地所有

 与党・共に民主党などが首都移転を推進している世宗市地域に、同党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表が妻名義で不動産を所有していることが27日、明らかになり、政界で問題視されている。

 今年3月の国会公報に掲載された財産公開内訳によると、李海チャン代表は妻名義で世宗市全東面美谷里に土地(653平方メートル)と畑(875平方メートル)を所有している。このうち土地に一戸建て住宅(172.53平方メートル)と倉庫(18平方メートル)がある。申告価額(行政官庁に報告した物件の価格)は土地が約8900万ウォン(約780万円)、住宅や倉庫が約2億9000万ウォン(約2550万円)の計約3億7900万ウォン(約3340万円)だ。世宗市庁までは直線距離で約20キロメートル離れている。一部のインターネットメディアでは、「李海チャン代表の妻が所有する世宗市内の不動産の近くにソウル-世宗インターチェンジと産業団地が建設される予定で、不動産価格の大幅な上昇が予想される」と報道した。李海チャン代表は世宗市内の不動産のほか、ソウル市冠岳区新林洞にも妻名義で3億6000万ウォン(約3170万円)相当のマンションを所有している。

 不動産登記簿謄本によると、李海チャン代表側は2012年12月に土地を1億3860万ウォン(約1220万円)で購入したことになっている。李海チャン代表は2012年4月の総選挙時、世宗市で当選した。李海チャン代表側は「選挙区の土地を購入して、住むための家を建てたものであり、住宅価格が上がっていた世宗市の中心部を避けて、北側の山の中の土地にしたものだ」と説明した。投機とは全く関係がなく、選挙区で暮らすための家を建てたに過ぎないということだ。世宗市側も同日、「ソウル-世宗高速道路事業は2019年に確定し、李海チャン代表の不動産とは約5キロメートル離れている」と明らかにした。

 しかし、李海チャン代表が最近、首都移転のための「改憲の必要性」に公の場で言及し、ソウルを「浅はかな都市」と表現したことから、野党では「同代表は発言に慎重を期すべきだ」としている。未来統合党のペ・ジュンヨン報道官は27日、「李海チャン代表は、いわゆる『プチョソチョン(釜山はみすぼらしく、ソウルは浅はかだ)発言』で騒動が続いているではないか。不動産問題で多くの国民が喪失感を吐露しているのに、世宗市にかなりの不動産まで持っている同代表は自重しなければならない」と批判した。

パク・サンギ記者
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