「肉弾戦、暴露戦、病院のベッドに横たわった姿公開…チンピラ同然のやり口」

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 ソウル中央地検の丁珍雄(チョン・ジンウン)刑事1部部長検事が29日、「チャンネルA記者強要未遂疑惑」事件に関連し、韓東勲(ハン・ドンフン)検事長(法務研修院研究委員)の携帯電話のSIMカードを押収するために家宅捜索に入り、物理的な実力行使に及んだ事実が明らかになり、検察内部からも「ひどい」という嘆きの声が上がっている。現職部長検事は「あえて実力行使しないで済む状況にもかかわらず、現職の検事長を相手に後輩検事がそんなことをできるなんて」「物理的な力を使えば、違法な証拠収集になるリスクが高いが、そんな状況も覚悟したのは、人事異動期を控え、出口戦略を立てなければならないほど捜査チームのムードが悪いことを示している」と話した。ある現職検事は「互いにけがをしたと主張し、片方は病院に行って横たわった。それは検察が捜査するヤクザやチンピラのやり口ではないか。政界に振り回されて、検察の組織が完全に崩壊し、本当に恥ずかしくつらい思いだ」と漏らした。

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 検察内部からは、24日に大検察庁の捜査審議委員会が韓検事長に対する不起訴、捜査中断の勧告が出されたことを受け、丁部長が焦って行動したのではないかとの見方が聞かれる。ある現職部長検事は「SIMカード1枚を押収する現場にチーム長(捜査責任者)まで出かけるのは見たことがない。丁部長が直接現場を訪ねたのは、この事件の実質的なチーム長が李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長だからではないか」と語った。検事長経験者は「検察の歴史で後にも先にもないことが起きた。証拠を確保できない焦りが感じられる」と話した。

 丁部長が韓検事長に物理的な力を行使したことを正当な「令状執行過程」と見なせるかを巡っても法的な攻防が予想される。ある現職判事は「韓検事長の主張通りならば、令状執行過程ではなく、電話をかける途中に暴行が起きたとみられる。令状執行過程ではない状況での暴行は正当化できない」と話した。

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ピョ・テジュン記者
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