おいしくて生産量が多い韓国米…韓中日のイネ品種中で「最高」

 韓国産の高品質品種の場合、生産性は10アール(1000平方メートル)当たり500キロ以上と優れており、いもち病・白葉枯病・縞葉枯病・トビイロウンカなど主な病虫害に対しても二つ以上の複合耐病性を持っているのが特徴だ。

 味も優秀という評価を受けている。農振庁が08年と09年の2度にわたり、韓国国内の消費者135人を対象として韓国で販売されているコメの食味の評価を行った結果、最も味に優れた品種は「三光」「コプム」「ホプム」など韓国産品種だということが判明した。さらに10年と11年、韓中日3カ国でそれぞれ行われた「韓中日代表品種食味評価」でも、ホプム・三光などが1等を取った。

 だが、日本産品種の味の方が韓国産品種より優れているという記憶を持つ相当数の消費者は依然として日本産品種のコメにこだわっており、その結果、首都圏や中部地域では生産性が低い日本産品種の栽培が続いている。

 韓国で多く栽培されている日本産品種の場合、食味は良い方に属するが、韓国産品種より病害虫に弱くて倒れやすく、生産性が低いというのが欠点だ。具体的には、秋晴は耐病虫性が低く、コシヒカリは倒れやすくて生産性が低い。

 農振庁は優秀な韓国産イネ品種の開発および消費拡大のため、品種開発の段階から育種家、農業者、消費者が参加して品種を開発する「需要者参加型品種開発研究(SPP)」を推進している。実際、こうしたプロセスを経て開発された「ヘドゥル」種は、京畿道利川地域で栽培されていた「コシヒカリ」と「ヒトメボレ」を完全に代替し、「アルチャンミ」は「秋晴」の栽培面積の15%を代替した。

 国立食糧科学院も、韓国産イネ品種の品質競争力向上と外来品種代替のため、最高品質のイネの品種開発や生産・流通供給拠点団地の造成、地域特化品種選定のための支援事業などを推進している。

■アジアで最もコメを食べる国はミャンマー、韓国10位、日本は?

朝鮮ビズ=パク・チファン農業専門記者
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