選手へのアンチコメント…ネイバーとカカオがスポーツニュースのコメント欄廃止

 韓国インターネットサービス大手のNAVER(ネイバー)とカカオが7日、スポーツニュースのコメント欄を暫定的に廃止すると発表した。女子プロバレーボール選手コ・ユミンさん(25)が自殺した背景に、ポータルサイトのアンチコメントがあると言われていることから、遅ればせながら再発を防ぐとして下した措置だ。

 NAVERはこの日、同社公式ブログで「最近はアンチコメントの程度や、それによって傷つく選手たちの苦痛が看過できないレベルに達しているという判断に基づき、『NAVERスポーツニュース』のコメント欄を暫定的に廃止する」と明らかにした。ポータルサイトDAUM(ダウム)を運営するカカオも同日、「スポーツニュースのコメント欄では特定の選手やチーム、地域をさげすみ、名誉を毀損(きそん)するアンチコメントが次々と発生していた。社会的責任を果たすために、スポーツニュースのコメント欄を暫定的に廃止する」と発表した。ただし、NAVERは「アンチコメント露出を自動制御する技術を追加で開発中だ。(コメントサービスが)中断されている間にこれ高度化し、実効性が担保されればコメント欄の暫定廃止についての議論を再開したい」としている。コ・ユミンさんは先月30日、京畿道広州市の自宅で死亡しているのが発見された。昨シーズン、所属チームで突然ポジションが変更されて以降スランプに陥っていたが、これに対してネット上で非難を浴び、自殺したと言われている。

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 各ポータルサイトはこれまで、アンチコメントによる弊害を放置し、社会的な問題が生じた後に非難を浴びるとアンチコメントに対する制裁やコメント欄廃止措置を取ってきた。人工知能(AI)を導入してアンチコメントをふるいにかけ、通報・制裁するシステムを強化する方針だ。カカオは昨年10月、DAUMの芸能ニュースのコメント欄を廃止している。NAVERも今年3月に芸能ニュースのコメント欄を廃止し、ユーザーが残したコメント履歴を公開した。韓国第3位のポータルサイトnate(ネイト)も先月、芸能ニュースのコメント欄を廃止した。

金城敏(キム・ソンミン)記者
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