【社説】政権紅衛兵検事の昇進祭り、秋美愛式の法治破壊人事

 韓国大統領府(青瓦台)と韓国法務部(省に相当)が7日に断行した検察の幹部人事で、政権紅衛兵の役割を果たしてきた検事らが大挙昇進し、核心要職を次々と自分たちの手中に収めた。今年1月まで権力に対する捜査を行ってきた検事らを人事虐殺したのに続き、今回は数少ない「真の検事」たちまで一気に追い出したのだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事総長は秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の側近グループによって完全に包囲され、孤立無援状態に陥った。

 今回の人事で最も目に付くのは、政権が作った「検察・メディア(検・言)癒着事件」について、チャネルA記者の録音記録にもない内容をでっち上げ、このうその情報をKBSにリークし、韓東勲(ハン・ドンフン)検事長が共謀したとの誤報を流させたとして注目されているソウル中央地検の申成植(シン・ソンシク)第3次長が大検反腐敗部長に昇進したことだ。告発を受ければいつ被疑者になってもおかしくない人物が、全国の検察捜査を総括する地位を占めたのだ。自らが告発された事件をどう指揮するというのだろうか。

 チャネルA記者事件を中間で指揮したソウル中央地検の幹部は、選挙法違反事件の捜査を総括する大検公共捜査部長に昇進した。尹総長の妻の母を起訴した検察幹部は、ライムファンド疑惑事件などに関与するソウル南部地検長となり、さらに尹総長に対し角を立てた大検幹部は「秋長官の息子による軍復帰拒否疑惑」の捜査を行っているソウル東部地検長にそれぞれ栄転した。

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