医療界「コロナ潜伏期からみて、光化門集会は拡散の主犯ではない」

医療界「コロナ潜伏期からみて、光化門集会は拡散の主犯ではない」

 共に民主党の高ミン廷(コ・ミンジョン)国会議員が17日、フェイスブック上に「政府が首都圏のソーシャルディスタンス規制を第1段階から第2段階に引き上げた連休初日、光化門では不法暴力デモが行われた。防疫ガイドラインが守られず、集団感染が始まった」と書き込んだ。最近の集団感染の原因が15日の光化門集会だとする主張だ。

 しかし、医療界からは最近の新型コロナウイルス拡散と光化門集会には関連がないとする指摘が聞かれる。平均5日間を超える潜伏期間を考えれば、それ以前に感染した人の診断が確定しているとの主張だ。

【写真】光化門広場周辺に集まって8・15集会を開く保守団体

 厳昌燮(オム・チャンソプ)高麗大医学部教授(微細構造生物学)は18日、フェイスブックを通じ、「潜伏期間からみて、最近のコロナウイルス拡散の主犯は15日の集会ではない」との認識を示した。厳教授は「学会で認定している公式なコロナ潜伏期間は平均5.2日だ。確定患者が8月14日から増加し始めたので、今回の増加原因になった出来事は14日から少なくとも5日以前の8月9日から(最長潜伏期間である)14日間前の7月31日の間にないと説明が付かない」と指摘した。

 慶尚南道医師会のマ・サンヒョク感染病対策委員長(昌原ファティマ病院小児青少年科)も「潜伏期間を考慮すると、15日の光復節集会とは関連がない。ところが、当局は光復節集会に参加した人物から探している」と話した。金宇柱(キム・ウジュ)高麗大九老病院感染内科教授は「屋外は室内よりもウイルスが広がる可能性が著しく低い。15日の集会は雨まで降っていたので湿度が高く、ウイルス感染率はさらに低下する」と述べた。金教授は政府・与党が最近、集会参加者に「全員自分から検査を受けろ」と圧力をかけていることも「不必要な行政措置」だと断じた。

 韓国国内の新型コロナウイルス感染症の確定患者は14日まで50人以下だったが、15日は155人、16日は267人に増えた。マ・サンヒョク委員長は「休暇シーズンで往来が増えたことが感染拡大の最も大きな理由ではないか」との見方を示した。

ヤン・ジホ記者

◆【写真】光化門広場周辺に集まって8・15集会を開く保守団体

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