ネイバー・カカオ出身者起用の文政権、権力とポータルサイトが癒着?

 与党・共に民主党の尹永燦(ユン・ ヨンチャン)議員が8日、インターネット企業「カカオ」が運営するニュース・ポータルサイトの記事の配置を問題視し、カカオ側の人物を呼び出せと指示する内容のテキストメッセージを補佐官に送ったことに関連して、野党は9日、「文在寅(ムン・ジェイン)政権が『ポータルサイトを手なずけてきた』という疑惑が濃厚になった」と述べた。野党がこのような疑問を呈したのは、尹永燦議員が韓国最大のポータルサイト「ネイバー」の元役員だからだ。

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 尹永燦議員はネイバーとその前身であるNHNで2011年から2017年までの6年間にわたり役員を務め、主に対外協力業務を担当した。前回の大統領選挙直前の2017年3月に文在寅候補の選挙陣営に合流、現政権発足と共に青瓦台国民疎通首席秘書官に任命された。2017年6月にポータルサイト「ダウム」の運営企業カカオで対官業務などを担当したチョン・ヘスン副社長が青瓦台ニューメディア秘書官に抜てきされた。当時の野党・自由韓国党(現・国民の力)は「(文在寅政権が)ポータルサイトを掌握しようとする意図(を持っている)」と指摘した。

 ネイバーとカカオは最近まで報道機関の記事をポータルサイトのページのどこに配置するかを決定する権利を行使してきた。しかし、「ポータルサイトが事実上の編集権を行使している」と指摘されると、ネイバーとカカオは2017年、ニュース編集に対する人為的介入を排除し、人工知能(AI)のアルゴリズムに任せると宣言した。

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キム・ギョンピル記者
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