【独自】秋美愛長官の息子の休暇未復帰、国防部はもみ消した大尉を把握するも隠ぺい

【独自】秋美愛長官の息子の休暇未復帰、国防部はもみ消した大尉を把握するも隠ぺい

 韓国国防部が2017年6月25日当時、当直兵だったH氏に秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の息子S氏の休暇延長を指示した大尉が何者かという事実関係を把握していながら、隠ぺいしていた事実が国防部の内部文書で明らかになった。

 金度邑(キム・ドウプ)国会議員が入手した国防部人事福祉室の内部文書によると、国防部は秋長官の息子S氏が部隊に復帰していない状況でそれを個人の年次休暇で処理するようにH氏に指示した人物が上級部隊の支援将校である「キム大尉」と把握していたことが分かった。この文書には「(休暇を指示した)地域隊支援将校(大尉キム○○)と推定、ただし、支援将校は記憶していない」「当時の幹部の服装:地域隊本部将校(韓国軍戦闘服、陸軍本部マーク付き)、支援隊(班)(米軍戦闘服、米軍部隊マーク付き)」と記されている。

 文書は今月8日に最終作成された。H氏と支援将校キム大尉が9日に警察で対質尋問を受ける前のことだ。H氏は今年6月、参考人聴取でキム大尉を特定できなかったが、最近の聴取では「自分にS氏の休暇延長を指示した将校はキム大尉で95%間違いない」と話しているという。国防部は休暇処理の指示者がキム大尉であることを知りながらも、それを隠していたのではないかと指摘されている。

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 S氏の弁護団は「事件当時、S氏と当直兵H氏が電話で話した事実はない」と主張してきた。しかし、国防部はS氏の弁護団による主張が事実と異なる点に触れていない。国防部の部隊日誌、服務記録などでは、S氏の休暇に関連する日付、期間などが全てまちまちだ。「診療がない日は病気休暇ではなく、年次休暇として処理することが妥当だ」とする16年の国軍義務司令部による公文書にも隠ぺい疑惑が浮上している。金度邑議員は「国防部はS氏の休暇未復帰疑惑事件が発覚した昨年12月から事件内容を把握していた。それにもかかわらず、正確な事実関係を隠していたのではないかと疑われる」と話した。

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キム・ジョンファン記者
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