【独自】「航空放射線予測システム」故障、1年以上気づかず

データ漏れやいつも同じ数値…国立電波研究院が後からエラー発見

■原因究明もできず

 電波研究院はSAFEが1年以上にわたり、でたらめな情報を提供してきた事実すら把握していなかった。先月になってようやくシステムの誤作動を把握し、復旧作業を進めている。

 研究院は「2つのシステムのうち、CARI-6の部分は復旧を完了し、過去に漏れたデータの復旧作業も進めている。NAIRASも開発元のNASAと問題解決に向けて協議を進めている」と説明した。しかし、研究院は誤作動の正確な原因を特定していない。研究院は「SAFEシステムのハードディスクが損傷し、問題が生じたとみられるが、航空便検索ができなかった理由は分からない」としている。

■LCCの乗務員はどうするのか

 研究院は15年にSAFEを構築し、韓国の航空会社に情報を提供。乗員の宇宙放射線管理を支援すると表明した。大韓航空やアシアナ航空など大手航空会社は独自のプログラムで乗員の被ばく量を管理しているが、規模が小さいLCCは電波研究院の資料を活用してきた。エアソウル、エア仁川、イースター航空、ティーウェイ航空の4社だ。LCCの乗員は1年以上でたらめな被ばく量情報で管理されていたことになる。研究院側は「(システムが誤作動した期間は)太陽活動が少ない極小期だったため、被害は小さいとみられる」と説明した。チョ議員は「SAFEが提供する数値の信頼性が疑われる以上、乗員の被ばく管理システムを全般的に再点検し、運営の問題点の責任を追及すべきだ」と主張した。

■世界最高の国ランキング1位はスイス、韓国は20位、日本は?

ユ・ジハン記者
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