【社説】韓米の陸空演習3年間ゼロ、本当にこんな安保があるのか

【社説】韓米の陸空演習3年間ゼロ、本当にこんな安保があるのか

 韓国と米国の陸軍・空軍は2017年4月以降、歩兵や砲兵、機甲、航空部隊などが手を携える諸兵科連合演習を一度もやっていないことが判明した。諸兵科連合演習は、韓国の地形に合った実戦能力を維持するための最小限の訓練だ。現代戦において、歩兵・砲兵・航空が別々に動くケースはない。文在寅(ムン・ジェイン)政権が発足して、3大韓米合同演習が全てなくなったにとどまらず、韓米連合軍は地上と空中できちんとした実戦訓練をただの一度も行っていなかったのだ。

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 在韓米軍司令官は今年7月、この問題を懸念する内容の書簡を韓国国防部(省に相当。以下同じ)に送ったという。そのころ、召請講演では「米軍の準備態勢に極めて大きな影響を受けている」と語っていた。昨年の時点で米軍側は、合同演習が延期されても「即応体制は維持している」としていたが、今やそんな儀礼的なことも言えないほど状況は深刻だということだ。米司令官は「(米軍として6・25に最初に投入された)スミス大隊の教訓を忘れてはならない」とした。当時、スミス大隊はきちんとした訓練なしに参戦し、大きな犠牲を出した。米軍は「訓練なしには実戦に投入できない」という明確な原則を持っている。訓練の中断が続いたら、米軍は有事の際「実戦投入は難しい」という判断を下しかねない。韓米が合同演習をやめたのは、ひとえに北朝鮮の核廃棄交渉があるからだった。最初から金正恩の詐欺劇で、トランプと韓国政権の政治ショーだった。今では金正恩は自分の口で「核武力増強」を宣言した。

 韓米同盟は、北朝鮮の誤った判断や中国の覇権欲を防ぐ唯一の安全装置だ。ほかのやり方はない。なのに国防部は3年以上も韓米諸兵科連合演習をやらず、それでも「問題ない」という。外交部は米国務長官が訪韓を取り消して日本・インド・オーストラリアと共にクアッド(Quad)安全保障会議をしても「大丈夫」という。世の中にはこんな安全保障もあるのだろうか。

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