秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の息子による「軍休暇未復帰疑惑」の捜査で、秋長官親子に免罪符を与えたソウル東部地検が今度は高ミン廷(コ・ミンジョン)国会議員(共に民主党)の選挙法違反告発事件で嫌疑なしとの判断を下した。裁判所の判断によっては議員職を剥奪されかねない重大な容疑だったが、検察は嫌疑なしとした理由すら明らかにしなかった。
ソウル東部地検は7日、今年4月の総選挙で公職選挙法に違反したとして告発された高議員について、「嫌疑なしで前日に不起訴処分にした」と明らかにした。選挙法事件の公訴時効(6カ月)を次の日曜日に控えた時点での決定だ。
高議員は総選挙の1日前の4月14日、未来統合党(現国民の力)から虚偽事実の公表など公職選挙法違反の疑いで告発された。統合党は当時、「高議員が8万1834世帯に送付される選挙広報物に住民自治委員による虚偽の支持発言を掲載し、不法な選挙を行った」として告発した。
現行法で住民自治委員は特定候補を支持することはできない。しかし、高議員の広報物には住民自治委員である商工団体長の写真と共に、「高ミン廷のような議員が10人いさえすれば、生きがいのある大韓民国になる」という発言が載っている。