韓国軍の無人機600機、大半は北のハッキングに無防備

グローバルホーク3機だけが防御装置を搭載

韓国軍の無人機600機、大半は北のハッキングに無防備

 韓国軍の保有する無人航空機およそ600機について、北朝鮮のハッキングに弱いことが9日までに判明した。韓国軍は2021年から25年までの国防中期計画で、最先端の無人航空機を確保して監視・偵察はもちろん攻撃任務まで遂行させたいと表明した。しかし北朝鮮のハッキングなど、無人航空機を無力化する攻撃への対策はきちんと整備されていないのだ。

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 韓国軍の合同参謀本部が保守系最大野党「国民の力」所属の尹柱卿(ユン・ジュギョン)議員に提出した資料によると、陸・海・空軍は合計およそ600機の無人航空機を保有している。しかしこの中で、北朝鮮のハッキング攻撃に対して完ぺきに対応できるのは、韓国空軍が米国から導入したグローバルホーク3機だけだった。北朝鮮は、妨害信号を使って電波をかく乱し、無人機のルートを妨害する「ジャミング」、偽物のデータを送り、ハッカー側が意図した場所へ無人機を誘導する「スプーフィング」、無人機に位置を誤認させる「ミーコニング」などを行う能力を確保している。ところが韓国軍が保有する無人機は、グローバルホークを除いて、これを防御する能力が不足していた。尹議員は「各軍が保有する無人航空機にはスプーフィング、ミーコニング防止装置が全く搭載されていなかった」とし「ハッキングされたら無人機をきちんと使うことすらできなくなるという点を銘記し、無人航空機に対するセキュリティー点検を実施して速やかに対策を整備すべき」と指摘した。

◆「世界の軍事力ランキング」米国1位、韓国6位、北朝鮮は?

梁昇植(ヤン・スンシク)記者
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