【萬物相】趙廷来氏「日本に留学したら親日派」

【萬物相】趙廷来氏「日本に留学したら親日派」

 2006年に大学卒業クラスの4人が「筏橋の真実」というドキュメンタリーを作った。小説家・趙廷来(チョ・ジョンレ)氏のベストセラー『太白山脈』の中の主な事件の真偽を検証した作品だった。ドキュメンタリーは趙廷来氏のインタビューから始まる。「作家は真実だけを語らなければならない存在だ。小説の中の歴史的事実はすべて真実であり、読者はそれをすべて受け入れなければならない」。この小説で、パルチザンは人々の熱烈な歓迎を受け、住民たちは自ら入山してパルチザンになったと描かれている。だが、学生たちが小説の舞台である全羅南道宝城郡の筏橋に行って会った80代の老人たちは正反対の証言をした。「パルチザンたちは一晩で住民15人を銃殺したり、住民を山の中におびき出して殺したりした」と老人たちは言った。

 大学生の時、『太白山脈』を読んだ。反米・親北朝鮮が流行していた当時の「必読書」でもあった。この小説の前半では、パルチザンは義賊のように描かれている。人民裁判にかけられた地主を無罪放免にする「寛大な人」であり、村では米一粒も略奪せず、地主の家から持ち出して人々に分け与える洪吉童(ホン・ギルトン=韓国の昔話のヒーロー)だ。一方、国軍や米軍は刀で良民の首をはねて見せしめにしたり、人を殺して快感を抱いたりする存在のように描写されている。読んだ当時に首をかしげた内容の多くが歪曲であることを知ったのは、後になってからだ。

■韓国人が好きな国1位は米国、日本は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 【萬物相】趙廷来氏「日本に留学したら親日派」

right

あわせて読みたい