韓国の大学入試、飛沫防止仕切り設置に疑問の声

受験生「典型的な机上の空論」「試験用紙を折らなければならず、防疫にも大きな効果なし」

韓国の大学入試、飛沫防止仕切り設置に疑問の声

 12月3日に実施される大学修学能力試験(修能、日本のセンター試験に当たる)で、受験生が使用する机の前面にコロナ防疫用の透明な仕切りを設置するという案を巡り、受験生は「典型的な机上の空論」と反発している。教育部(日本の省庁に当たる)の案によると、受験生は必ずマスクを着用しなければならず、試験会場当たりの入場者数は従来の28人から24人に減らされる。そして各机に調達庁を通じて購入した横60センチ、縦45センチの透明の仕切りを設置することになる。

 問題は、この透明な仕切りが試験の妨げになるという不満の声が上がっているのだ。受験生たちが使用する机の大きさ(65×45センチ)は、A4用紙の1.2倍(約27×39センチ)の問題用紙数枚と答案用紙を同時に広げるには狭く、問題用紙の一部が机の前方にはみ出るようになる。ところが、透明の仕切りを設置することで、この妨げになるというのだ。

 会員数26万人以上を誇る「ス・マンフィ」など受験生のコミュニティーサイトでは8日、「教育部は大学受験の試験用紙の規格さえも理解していない」「試験用紙を折ったり開いたりするのがどれだけ非効率なのか考えてほしい」「受験生を犠牲にすることで、仕切りの生産メーカーだけが得をしている」といった書き込みが相次いでいる。

 調達庁などによると、全羅南道教育庁の場合、透明な仕切りを約1万5000枚購入するのに2億ウォン(約1800万円)を上回る予算が投入される。全国17の市道教育庁を合わせると、数十億ウォン(数億円)に上るものと推算されている。

 高麗大学九老病院のキム・ウジュ教授は「受験生全員がマスクを使用している。さらに、左右までもふさぐ3面の仕切りを使用するならともかく、机の前面だけに仕切りを設置してみたところで、これがどれだけ防疫に役立つか」と疑問を唱えている。

 教育部の関係者は「前面のみの仕切りは防疫当局と相談して決めたもので、試験用紙の大きさに合わせて机や仕切りの大きさを調整するのは困難だ」と話している。

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ユン・スジョン記者
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