【独自】天安艦はごまかし、ろうそく集会を称賛する「大韓民国歴史博物館」

産業化・セマウル運動に否定的評価…近・現代史の展示が理念偏向的との指摘

【独自】天安艦はごまかし、ろうそく集会を称賛する「大韓民国歴史博物館」

 文化体育観光部(省に相当)傘下の大韓民国歴史博物館が、北朝鮮の韓国に対する挑発にほとんど言及しない一方で、産業化の成果を非難する理念偏向的な展示を進めている、との指摘が12日に挙がった。歴史博物館は、李明博(イ・ミョンバク)政権時代の2008年、「大韓民国の奇跡の歴史を展示する」という趣旨でオープンしたが、文在寅(ムン・ジェイン)政権発足後、左寄りになったというのが野党の主張だ。

 最大野党「国民の力」(旧・統合民主党)の金睿智(キム・イェジ)議員室が歴史博物館の常設展示を分析した結果、解放直後の1945年から現在までの近・現代史の展示で理念偏向的な歴史解釈が目立っていることが分かった。

 展示は、南北対立の状況について「西海(黄海)で起きた一連の軍事的衝突、繰り返される北朝鮮の核実験と対北朝鮮制裁の悪循環は、南北関係の進展を妨げた」と説明している。延坪海戦、延坪島砲撃、哨戒艦「天安」被撃事件には言及せず、ひとまとめにして「西海で起きた一連の軍事的衝突」と表現している。

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 南北交流が中断した理由についても「民間分野の交流は政治・軍事的な南北関係の影響を受け、安定した交流を続けられずにいる」と説明している。金剛山観光が中断する決定的な契機となった「パク・ワンジャさん射殺事件」には触れていない。

 産業化の成果については「経済力を一部財閥に集中させ、不平等を拡大した」と否定的に評価した。セマウル運動についても「農民の実質的な所得増加と人口流出抑制は成し遂げられなかった」と記述した。

 反対に、「ろうそく集会」「セウォル号沈没事故追悼」を現代史における市民参加の模範ケースとして説明した。「参加する市民たち」をテーマにした展示の中央には、与党「共に民主党」の尹美香(ユン・ミヒャン)議員が主導した水曜集会(旧日本軍の慰安婦問題解決を求める定例集会)に関する掲示があった。現在、尹議員は慰安婦関連の国民からの寄付金を私的に流用したとして、詐欺・横領・背任など八つの罪で起訴されている。

 金睿智議員は「国費が投入される歴史博物館が、政権の都合に合わせて大韓民国の歴史を好きなように裁くのなら、幼い児童・生徒たちに理念的な分断ばかり教えることになるだろう」と指摘した。

キム・ヒョンウォン記者

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