歩行者の横をびゅんびゅん…ソウル都心で凶器と化した共有キックボード

「モビリティー天国」松坡区に行ってみると

歩行者の横をびゅんびゅん…ソウル都心で凶器と化した共有キックボード

 10月10日午後、ソウル市松坡区蚕室駅前の中央車道のバス停を訪れた。バスから降りるやいなや無造作に立て掛けられた黄色いカカオ電動自転車が幅2メートルぐらいの停留所の歩道をふさいでいた。バスから降りた約10人の乗客が自転車のために狭くなった歩道を一列に並んで通過した。蚕室駅の3、4番出口方面に渡ると、4台の電動キックボードが歩道の真ん中に止められていた。近くを横切る電動キックボードも多数見受けられた。午後6時、全長400メートルの石村湖水橋を渡った際は、全部で7台のキックボードとすれ違った。そのうち2台は20代の男女が二人乗りをしていた。歩道の横には幅1メートルの自転車専用道路が設けられている。しかし、キックボードだけでなく自転車も歩道側を走ることが多かった。歩いている間、前後から近づいてくるキックボードや自転車に接触しそうで不安な思いは拭えなかった。

 電動自転車や電動キックボードのシェアサービスをはじめとする、シェアード・パーソナル・モビリティー(Shared Personal Mobility)産業は、拡大の一途をたどっている。携帯電話でQRコードを撮影するとその場で利用できるため、利便性の高さが売りとなっている。基本料金は600-1200ウォン(約55-110円)で、1分当たりの追加料金は180ウォン(約16円)にすぎないため、1-2キロ程度の短い距離を走行するにはもってこいだ。特に、コロナウイルスの拡散により公共交通機関を避けようとする心理が高まりを見せたことで、人気を得た。

■「世界で最も住みやすい国」2020年版発表、韓国17位、日本は?

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