軍艦「ドンスコイ」金塊詐欺事件、主犯の一人に1審で5年の実刑

　「ドンスコイ号詐欺事件」の主犯の一人であるユニバーサル・グループ（旧シンイル・グループ）のキム代表が、1審で懲役刑を言い渡された。キム被告は2018年、「金塊を積んだロシアの宝物船を発見した」として投資者を募り、100億ウォン（現在のレートで約9億4400万円。以下同じ）以上をだまし取った一味の一員だ。

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　ソウル南部地裁刑事8単独の崔然美（チェ・ヨンミ）判事は13日、詐欺の罪で起訴されたキム被告に懲役5年の刑を宣告した。これと共に、14億ウォン（約1億3200万円）相当の預金・債権の差押も命じた。

　ドンスコイ号投資詐欺事件は18年7月、シンイル・グループが「ロシアの軍艦ドンスコイ号を引き揚げる」として、偽の暗号資産「シンイル・ゴールド・コイン」（SGC）を発行・分配して投資金を募った事件だ。シンイル・グループ元代表で同じく事件の主犯であるリュ・スンジン容疑者は出国し、海外で行方をくらました。

　キム被告はリュ容疑者と共謀し、投資者から暗号資産購入代金の名目でおよそ116億ウォン（約10億9500万円）をだまし取った罪で起訴された。検察は今月11日の結審公判で「計画的・組織的犯行を通して被害者が多数発生した事件で、事案は重大」とし、キム被告に懲役7年を求刑した。

　崔判事は、量刑の理由について「ユニバーサル・グループが広報・販売する各事業が虚偽だということや、リュ元代表が投資者に虚偽の情報を提供してコイン販売代金をだまし取っている事実を知っても、犯罪に加担した」と説明した。