【社説】中国主導のRCEPに加入、米国中心のTPPにも加入すべき

 しかし、RCEPとTPPは二者択一の問題ではない。両協定とも加入している国は日本・オーストラリア・ベトナム・シンガポールなど7カ国にも達する。青瓦台も「両協定は相互補完的な関係だ」と言っている。韓国は前政権でTPPに参加する機会を逃した。通商戦略の軸を多国間協定ではなく、二国間協定に置いた上、日本に対する市場開放を懸念する声と農業分野反発で顔色をうかがった。経済構造改革はもちろん、北東アジアの安保形勢図まで考慮する大きな戦略がなかった。その結果、貿易領土戦争で一歩出遅れた。今からでもTPP加入を準備しなければならない。

 米中対立が日増しに激化している状況で、「安保は米国、経済は中国」という図式は通用しない。現政権のほぼ体質化した「中国のご機嫌うかがい」のため、米国が率いる経済秩序への参加をためらってはならない。世界の最貧国だった大韓民国を世界10位圏の経済強国に躍進させたのは、不屈のチャレンジ精神だった。中国主導のRCEPも、米国主導のTPPも、我々は挑戦し、能動的に参加しなければならない。

■世界競争力ランキング10位は米国、中国20位、韓国23位、日本は?

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