「未成年の弟子に性的暴行」 柔道・王己春に懲役6年

裁判長「反省もしていない」

「未成年の弟子に性的暴行」 柔道・王己春に懲役6年

 自らに柔道を学んでいた弟子に性的暴行を行ったとして起訴されていた元柔道韓国代表でオリンピック銀メダリストの王己春(ワン・ギチュン)容疑者=32=に対し、懲役6年の実刑判決が宣告された。

 大邱地裁刑事12部(裁判長、イ・ジングァン)は20日、王容疑者に懲役6年の実刑を宣告し、性暴力治療プログラムを40時間履修することと、児童・青少年関連施設などへの就職を8年間制限すると命じた。

 王容疑者は2017年2月、自らが経営するスポーツジムに通っていた弟子のAさん(当時17歳)を自宅に連れ込み、性的暴行を行った容疑で逮捕・起訴された。また19年8月から今年2月まで別の弟子のBさん(当時16歳)と10回にわたり性的関係を結んだ容疑と、昨年2月にBさんを自宅に連れ込み、性的暴行を行おうとした未遂容疑でも起訴されていた。

 裁判長は判決理由の中で「被告は柔道の師匠であり、成人として弟子を善導する義務があったにもかかわらず、自らの地位を悪用し情緒面で未成熟な被害者らと性的関係を結び、あるいは結ぼうとした」「ところがこれを否定し反省せず、逆に被害者の方から先に性的関係を提案したとか、被害者に対して証言を変えるよう促した」と説明した。

 王容疑者は2008年の北京オリンピックで銀メダルを獲得し、柔道の世界選手権でも複数回にわたり優勝した。大韓柔道会は今年5月に王容疑者が性的暴行の容疑で逮捕された際、王容疑者を永久除名とし、4段の段位も取り消した。

イ・スンギュ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 「未成年の弟子に性的暴行」 柔道・王己春に懲役6年

right

あわせて読みたい