有名漫画家の「首を切られた尹錫悦」風刺漫画が物議

 ハンギョレ新聞の風刺漫画を長年描いていた有名漫画家の朴在東(パク・ジェドン)氏が「首を切られた尹錫悦(ユン・ソクヨル=検察総長)」を風刺漫画で描き、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で物議を醸している。風刺漫画とはいえ、表現が行き過ぎではないかと指摘されているものだ。

 朴在東氏が26日付の京畿新聞1面に描いた「朴在東の手のひらアート」という風刺漫画コーナーには、最近対立している秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官と尹錫悦総長の姿がある。過去の国政監査で尹錫悦総長が「検察総長は法務部長官の部下ではない」と述べた発言を引用、風刺漫画の中の同総長が「私はあなたの部下ではない」と言うと、腕を組んでいる秋美愛長官が目の前で「願い通りに」と言っている姿が描かれている。尹錫悦総長の首は切られた状態だ。

 風刺漫画の下には「尹錫悦総長と秋美愛長官の対立は一つの峠を越えた。さあ…」という文が書かれている。秋美愛長官はすぐに尹錫悦総長を解任するだろうから、2人の対立も峠を越えた、という趣旨のように見える。朴在東氏は同紙に23日から毎日、風刺漫画を連載しているとのことだ。

 SNS上でこの漫画が騒動を呼ぶと、陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大学教授は朴在東氏に向かって、「セクハラ(性的嫌がらせ)も検察のせいだろう」と書いた。朴在東氏は2018年、結婚式であいさつをしてもらおうと頼みに来た後輩の女性漫画家に対してセクハラをしたという「MeToo(性的暴行被害体験の告白)」騒動があったことを皮肉ったものだ。

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朴国熙(パク・ククヒ)記者
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  • ▲朴在東氏が「首を切られた尹錫悦」を描いた風刺漫画 写真=京畿新聞
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