韓国大卒者の失業率が悪化…最近10年でOECD14位から28位に

高等教育履修率は70%で1位
雇用が大卒者の増加に追い付かず

韓国大卒者の失業率が悪化…最近10年でOECD14位から28位に

 韓国の若者たちは教育水準では経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最高レベルにあるが、彼ら高学歴の若者の失業率は高まる傾向にあることが分かった。

■韓国の若年失業率が10年間で5位→20位へ、日本は?

 韓国経済研究院は1日「2009年から19年までの10年間、OECD加盟国を対象に25-34歳世代の高等教育履修率および雇用指標を分析したところ、OECD加盟国全体における同年代の大卒者失業率は09年の6.1%から19年には5.3%と0.8ポイント改善した。しかし韓国は5.0%から5.7%と逆に0.7ポイント悪化したことが分かった」とする研究結果を発表した。この結果、OECD加盟37カ国をこの年代の大卒者失業率が低い国から順位を付けた場合、韓国は09年の14位から19年には28位と14段階も下落したことになる。

 一方で韓国におけるこの年代の高等教育履修率は2009年の60.6%から19年には69.8%へと9.2ポイント上昇し、OECD加盟国平均(8.6ポイント)を上回っただけでなく、この期間はずっと1位を記録していた。しかし大卒者の雇用率は最下位圏で、09年の73.9%から19年には76.4%へと2.5ポイント小幅に改善したが、OECD加盟国での順位はこの期間に35位から33位へとわずかな上昇にとどまった。

 韓国経済研究院は、高学歴の若者の失業問題が深刻になる理由について「労働市場における需給のアンバランスが原因」と分析している。高学歴が必要になるか、あるいは若者たちが希望する仕事の増加ペースが大卒者増加のペースに追い付いていないということだ。韓国経済研究院経済政策室のチュ・グァンホ室長は「大卒の若者の失業問題が改善されない場合、社会的・経済的に人的資本面での損失が深刻になる恐れがある」「規制緩和、労働市場の体質改善などを通じ、民間において雇用を生み出す余力を改善しなければならない」と指摘した。

辛殷珍(シン・ウンジン)記者
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