オプティマス資産運用側から金品を受け取った容疑で取調べを受け、その過程で自殺した韓国与党・共に民主党の党代表室副室長だったイ某氏(54)について、ソウル中央地検はオプティマス以外の別のところからも金品を受け取った事実を把握していたことが4日までにわかった。共に民主党の代表は李洛淵(イ・ナギョン)前首相が務めている。
イ氏の容疑について本紙が取材した内容を総合すると、イ氏は全羅南道の複数の企業から長期にわたり給与の形で巨額の現金を受け取っていたようだ。検察は金融情報分析院(FIU)からイ氏の金融取引に関する資料の提供を受け、口座の追跡などを通じ一連の容疑について把握したという。
検察は、全羅南道の複数の企業がイ氏に対して単純に給与を支払った可能性は低いと判断し、これら一連の動きに李洛淵・代表の介入があったかどうか、さらには政治資金法に違反していなかったかなどについて解明を進めていたという。ソウル中央地検経済犯罪刑事部が2日にイ氏に出頭を求め、取調べを行ったのもそのためだったようだ。イ氏は李代表が国会議員だった当時から秘書官を歴任するなど、14年にわたり李代表の側近として活動してきた。イ氏は李代表が全羅南道知事だった時は政務特別補佐官を務め、李代表が今年8月に民主党代表に就任すると、その時から党代表室の副室長に就任した。