情報提供者・告訴人・検事・判事・証人…尹錫悦懲戒で1人5役の沈載哲

情報提供者・告訴人・検事・判事・証人…尹錫悦懲戒で1人5役の沈載哲

 秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官の最側近に数えられる沈載哲(シム・ジェチョル)法務部検察局長の「活躍」が法曹界で話題だ。憲政史上初の現職検察総長懲戒で「1人5役」を務め、事実上「解決役」の役割を自負しているからだ。沈局長はこれまでに「情報提供者」「告訴人」「検事」「判事」「証人」の役割を一人で演じている。

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 10日に京畿道果川市の法務部庁舎で開かれた法務部懲戒委員会では、5人の懲戒委員の1人として出席し、「判事」の役割を果たした。15日に予定される懲戒委第2回会議には「証人」として出席し、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長に対する懲戒の必要性について、直接証言を行う予定だ。10日の懲戒委で職権で沈局長を証人として採択したからだ。第2回会議で沈局長はこれまで秋長官が主張してきた法務部側の論理に基づき、尹総長を強く批判するとみられる。

 これに先立ち、沈局長は尹総長の懲戒理由で重要事案に数えられる「判事文書」について、直接法務部に提供した「情報通報者」の身分でもある。沈局長は今年2月、大検察庁の反腐敗強力犯罪部長として在任中、問題の「判事文書」について報告を受けた後、「とても怒った」という。それから8カ月後の今年10月、問題の文書を秋長官に報告したとされる。

 それを土台として、秋長官が尹総長の職務を停止し、懲戒を請求し、大検察庁監察部を通じ、尹総長に対する捜査を依頼すると、沈局長は法務部の実務を指揮し、自ら「告訴人」「検事」の役割を果たした。現在沈局長には大検察庁監察部が「判事文書」を作成した大検察庁捜査情報政策官室を家宅捜索した過程で、検事らを指揮した疑惑も指摘されている。

 ある検察関係者は「情報提供者が検事役、判事役になり、今度は証人として出てくる懲戒委が正常なものかどうか分からない」と話した。ある弁護士は「証人が懲戒委員として入っていたこと自体が矛盾だ」と述べた。沈局長は今年初め、ある葬儀の席で「チョ・グク嫌疑なし」を主張し、後輩検事から「あなたは検事なのか」と指摘された。

パク・ククヒ記者
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