【社説】尹検察総長懲戒委員会は全員が政権寄りの人物、北の人民裁判を見るよう

【社説】尹検察総長懲戒委員会は全員が政権寄りの人物、北の人民裁判を見るよう

 韓国法務部は10日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の懲戒委員会を開いたが、最初からさまざまな論争に巻き込まれた。外部の懲戒委員3人のうち教授の委員が辞退。判事出身の委員は欠席した。尹総長の懲戒が不当だと抗議したものだ。それを受け、秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は政権寄りの人物を辞退した委員の代わりに懲戒委員長に選任した上で、5人で懲戒委を強行した。ところが、尹総長側がうち4人に対し忌避申し立てを行い、1人は自ら懲戒委から外れた。懲戒委員7人のうち残ったのは4人となった。忌避申し立ての対象となった委員はまるで互いに助け合うように他の委員に対する忌避申し立て棄却決定を下した。まるで喜劇を見ているようだ。

 ところで、懲戒委員長を引き受けた鄭漢中(チョン・ハンジュン)韓国外大教授は「チョ・グク前法務部長官夫妻無罪」を主張してきた人物とされる。現政権で法務部監察改革委員、過去史委員として活動した。最近は「退任後、国民に奉仕する方法をゆっくり考えたい」という尹総長の国会答弁が「(政治的中立を規定した)検察庁法の趣旨に反する」と公に表明したこともあった。政権が掲げる尹総長の「懲戒理由」と全く同じだ。別の外部出身の懲戒委員である安真(アン・ジン)全南大教授は民主党公薦審査委員を務めたという。現政権が尹総長を除去しようとする目的は、月城原発の経済性評価ねつ造、蔚山市長選工作など青瓦台と与党に関する不正をもみ消すことだ。ところが、与党の公薦審査委員を務めた人物が尹総長を懲戒するという。泥棒が役人を捕まえるようなものだ。

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