病床待機580人もいるのに…5年後の対策打ち出した韓国政府

【一日1000人超えた-崩壊したK防疫】
「2025年までに病床5000床拡充」…「今、火事なのに消防署作ろうというのか」

病床待機580人もいるのに…5年後の対策打ち出した韓国政府

 韓国政府中央防疫対策本部は13日午前0時時点で全国における隔離治療中の感染者数が1万372人だったと同日、明らかにした。韓国国内の医療システムが同時に治療をしなければならない新型コロナウイルス感染者数が1万人を超えたという意味だ。11日に続いて12日も1000人前後という過去最多の新規感染者が発生すれば、一日300-500人が退院しても隔離治療中の患者数は増え続けるだろう。

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 新型コロナ重症者がすぐに入院可能な全国の重症者用病床は前日基準で62床だった。首都圏に13床、忠清北道・忠清南道・大田などでは1床しか残っていない。同日の中央事故収拾本部の集計によると、首都圏で感染者580人が病院または生活治療センターの病床割り当てを待っており、1-2日ほど自宅で待機しているとのことだ。

 防疫当局は重症者用ベッドと生活治療センターを追加で確保し、病床が足りなくなる「医療崩壊」を防ぐため対応している。国家報勲処傘下のソウル中央報勲病院は「来週初めまでにリハビリ病棟の一部を新型コロナ感染者専門治療病床に変え、120床を用意する方針だ」と明らかにした。病院側がリハビリ病棟に入院していた軽症患者約50人に退院を勧告したことから、一部患者が抗議したことが分かった。キム・ウジュ高麗大学九老病院感染内科教授は「公共病院は、民間病院に行けない恵まれない層や高齢者たちが行く場所なのに、そこを(新型コロナ感染者のために)空けようとすれば、これらの人々の健康状態が悪化するという二次被害が発生する」「典型的な『その場しのぎ』」と指摘した。

 保健福祉部は同日、「2025年までに地方公共病院20病院前後を新築または増築して病床5000床を拡充する」と明らかにしたが、専門家らは「火事になっているのは今なのに、火を消さないで消防署を作ろうとしているようなもの」と批判した。

 一方、消防庁は、首都圏の感染者が増え、患者移送が急増するのに備え、釜山・大邱・光州など12の市・道の救急車45台と救急隊員180人をソウル・京畿道地域に移動させた。

ホ・サンウ記者
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