「スポーツでは韓日間の悪い感情をなくすべき」

国際オリンピック委員会の柳承敏(ユ・スンミン)委員が東京オリンピック・パラリンピック成功のためのセミナーに参加

 柳氏は「オリンピック開催の前提として、『選手団の安全』を最優先に考慮すべきであることを訴え、また韓国のスポーツ関係者がさまざまな方法で協力する準備ができていることを伝えたい」「オリンピックだけを目標に汗を流してきた選手たちのためにも、オリンピックは必ず開催しなければならない。それには韓日のライバル感情を消し去り、手を取り合う必要がある」との考えを示した。

 韓日の政治関連の行事にスポーツ関係者が発表を行うのは異例だ。韓日議員連盟は東京オリンピックをきっかけとした両国関係の改善に一層力を入れ、スポーツによって互いの距離を近づけたいとしている。来年の合同セミナーには柳氏のほかにもハンドボールの元スター選手で与党・共に民主党の林五郷(イム・オギョン)議員、2018年の平昌冬季オリンピックのボブスレー・スケルトンで韓国代表の総監督を務めた野党・国民の力所属のイ・ヨン議員など、元スポーツ選手の議員らが出席する予定だ。議員連盟は平昌冬季オリンピックのスピードスケートで金メダルを獲得した小平奈緒選手と、銀メダルを獲得した李相花(イ・サンファ)選手の二人も招待する方向で検討している。二人はメダル獲得後に互いに抱き合い、当時大きな話題となった。

 韓日経済協会の会長を務める三養グループの金鈗(キム・ユン)会長や、CJグループのソン・ギョンシク会長ら知日派の財界人もセミナーに参加するという。韓日議員連盟からは十数人の韓国議員が東京を訪問する。

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東京=イ・テドン特派員
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