「中国キムチが韓国の外食産業を支配」…また挑発した中国メディア

「中国キムチが韓国の外食産業を支配」…また挑発した中国メディア

 民主主義性向の中国官営メディアが「韓国が輸入するキムチの80%は中国産」だとして「中国のキムチが韓国の外食産業を支配している」と主張し、論議を呼んでいる。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

 中国官営メディア「環球時報」の英語版「グローバルタイムズ」は30日「韓国で輸入されているキムチの80%は中国のある村から来たもの」と題する記事を掲載した。同メディアはこの記事で「韓国が輸入しているキムチの約90%が中国産」だとして「このうち中国・山東省の小さな村がキムチ輸出の80%を占めている」と書いた。

 同メディアが言及した村は、山東省平度市にある仁兆県という地域だ。この地域の栽培業者たちが韓国にキムチを大量に輸出し「中国最高のキムチ村」として台頭したというのが同メディアの主張だ。さらに「村の栽培業者たちが韓国の気候条件に合わせて白菜の栽培量まで細かく気を配っている」として「白菜の栽培だけでなく、キムチの大規模な加工工場も造成されている」と説明した。

 同メディアは、韓国では今年8月までに中国のキムチ17万7000トンを輸入しており、特に韓国人は冬にキムチをたくさん食べるため、最近の需要急増によって白菜の値段が上がっていると書いた。この村に住む農夫は「韓国のキムチ不足の事態が、私にとっては素晴らしい事業チャンスになると感じた」と話した。

 その上で同メディアは「このような成長は、中国のキムチが品質の良さと合理的な価格によって韓国の外食産業を支配しているだけでなく、韓国の家庭の食卓にも進出していることを示している」と主張した。

 これまで環球時報とグローバルタイムズは、キムチに関連して多くの議論を呼び起こした。環球時報は先月29日、中国のパオツァイ(泡菜、塩漬け野菜)が国際標準化機構(ISO)の標準認証を受けたと報じ、これはキムチ宗主国の韓国にとって「恥辱」だと書いた。

 しかし韓国政府は、中国がISO認証を受けたのは中国式の野菜の塩漬けだけであり、韓国キムチは含まれていないと反論した。また、グローバルタイムズは、中国最大のポータルサイト「百度(バイドゥ)」が韓国のキムチをパオツァイと紹介していると報じるなど「キムチの起源」論争も巻き起こした。

 環球時報はこれだけでなく、韓国のアイドルグループについても論争に火を付けた。BTS(防弾少年団)のリーダー、RMさん(本名:キム・ナムジュン)が今年10月、米国でバン・フリート賞を受賞した際のコメントで「今年は韓国戦争から70年で、われわれは両国(韓国と米国、our two nations)が共に経験した苦難の歴史と大勢の男性と女性の犠牲を記憶しなければならない」と述べると、環球時報は「中国軍の犠牲を無視した」と最初に問題を提起した。

イ・セヨン記者
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