新型コロナ免疫には「Kキムチ」が最高？　昨年の韓国キムチ輸出過去最高

　韓国のキムチ輸出が過去最高を記録した。新型コロナウイルスの感染が拡大する中、免疫力に対する関心が高まり、海外で「キムチは健康発酵食品」というイメージがさらに浮き彫りになったためと見られている。

■コロナ禍の世界で安全な国3位に韓国、日本は？

　韓国貿易協会の国際貿易通商研究院は、昨年1月から10月までの韓国キムチ輸出額が前年同期間比で36.4％増の1億1909万ドル（約122億6900万円）を記録したと6日、明らかにした。これは2019年1年間の全輸出額1億500万ドル（約108億1700万円）を上回る過去最高記録だ。同協会のチョ・ウイユン首席研究員は「新型コロナ以降、世界的に免疫力に対する関心が高まった上、韓国キムチがその中でも効能があるという認識が広がった結果と見られる」と語った。

　最大の輸出国は日本だった。昨年1月から10月までの日本向けキムチ輸出額は5948万ドル（約61億2800万円）を記録、前年同期間よりも28％増えた。韓国のキムチ輸出全体で日本が占める割合は半分に達している。同研究院が国内総生産（GDP）、輸入増加率、輸入額などキムチ輸出関連指標を人工知能（AI）で分析した結果でも、日本は世界で最も潜在力が大きいキムチ市場となった。同研究院では「日本でキムチが健康食品だという認識が高まり、キムチ納豆やキムチ茶漬けなどのフュージョン料理も着実に開発されている」と話している。米国（56.3％）、香港（50.4％）、オーストラリア（64.7％）、シンガポール（85.4％）も前年度に比べてキムチの輸出が大幅に増えた。

　中国メディア「環球時報」の英字姉妹紙「グローバル・タイムズ」は先月末、「韓国が輸入するキムチの約90％は中国産」「山東省の小さな町がキムチ輸出の80％を主導している」と報道して「元祖論議」を巻き起こした。しかし、韓国産キムチの輸出は2016年以降、5年連続で平均10％前後増えている。