韓国のあるスタートアップ企業が20代の女性をモデルにして作った人工知能(AI)チャットボット(自動会話プログラム)「イ・ルダ」について、インターネット上で度を越えたセクハラ(性的嫌がらせ)の対象となったのに続き、このチャットボットが性的マイノリティー(性的少数者)らに対する嫌悪と差別を露骨に表出していることが明らかになり、騒動が広がっている。
ダウム・コミュニケーションを創業した李在雄(イ・ジェウン)氏は9日、自身のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「イ・ルダ・サービスは中止すべきだ」と投稿した。李在雄氏はイ・ルダに対し、女性同性愛者について質問すると、「それってホント、ゾッとする。質が低く見えるじゃない」などと答えることを指摘した。同氏は「AIチャットボットのイ・ルダは基本的に、社会的合意にも満たない水準のサービスを提供している」「これはサービス提供会社の問題だ」と批判した。野党・正義党の張恵英(チャン・ヘヨン)議員も「公的な次元でこの問題を適切に処理する方法を模索中」とコメントを書き込んだ。