委任統治説も出ていた金与正氏、兄への権力集中のため降格か

 2018年2月の平昌冬季オリンピックの際、北朝鮮代表団の団長を務めた金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長(当時)は形の上では北朝鮮の国家首班だった。ところが実際に韓国に来た際には孫娘のような金与正氏に上席を勧めるなど、丁重に対応していた。また18年9月に平壌で開催された南北首脳会談の際に訪朝した韓国与党勢力のある幹部によると、北朝鮮と協議を行う際、対南総責任者の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長に言葉を掛けたところ「私に言うと時間がかかるので、金与正同志に直接話してみなさい」と言われたという。

 これらを総合して考えると、金与正氏は今なお北朝鮮の権府において重責を担っている可能性が高い。元北朝鮮政府高官の脱北者は「今回引退するとみられる金昌善(キム・チャンソン)労働党書記室長の役割を金与正氏が受け継ぎ、金正恩氏を背後から補佐する可能性が考えられる」との見方を示した。

 一部からは、「ナンバー2」「委任統治」など外からの評価に負担を感じた金与正氏が半分は自らの意思、半分は周囲の要求によって「一息つくこと」を選んだとの見方もある。経済社会研究院外交・安保センターのシン・ボムチョル所長は「国際社会の世論において金与正氏は『北朝鮮のナンバー2』として急浮上した。このことを意識して第二線に後退させる人事が行われたようだ」とコメントした。

■「アジア・パワー指数」韓国7位、北朝鮮16位、…日本は?

李竜洙(イ・ヨンス)記者 , キム・ミョンソン記者
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