法務部職員、金学義元法務部次官の出入国を681回も無断照会

 2019年3月に金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官に違法な出国禁止措置が取られた前後、法務部の出入国関連職員が金元次官の出入国情報を照会するため、システムに接続した回数がこれまでの報道を大きく上回る681回に達することが13日までに分かった。法務部果川庁舎にある出入国審査課の職員が行った177回の照会以外にも、仁川空港の法務部傘下機関、出入国・外国人庁の職員も照会を行っていたことが判明した。

■腐敗認識指数1位はデンマーク&NZ、韓国は39位、日本は?

 本紙が入手した「出入国管理情報システムログ記録分析」と題する文書によると、金元次官は3月22日午後10時48分、自動出国審査を終え、10時52分に仁川空港情報分析課の職員が金元次官の出国審査場進入を確認した。その後、仁川空港の出入国関連職員の照会が絶え間なく続いた。審査支援課のA氏は午後10時38分からの4分間に24回も照会。情報分析課、審査5課、審査10課、保安管理課の職員もそれに加勢した。

 金元次官は出国禁止状態ではなかったので、自動出国審査を通過できた。出入国担当職員でも出国禁止前に特定個人の出国情報を照会することは違法だ。それでも仁川空港出入国・外国人庁の職員は「金学義」をキーワードに出国情報を無断照会した。金元次官に対する緊急出国禁止措置は23日午前0時8分に取られた。

 緊急出国禁止措置以降も381回の接続があった。金元次官の出国可能性がないにもかかわらず、2日後の3月25日まで照会が続いた。25日は法務部検察過去史委員会が金元次官に対する捜査を依頼した日だ。19年4月、法務部出入国管理課の職員を監察した結果には、仁川空港職員による無断照会の内訳も含まれていた。しかし、法務部は職員らに対する調査すら行っていなかった。ある検察関係者は「金元次官の出国禁止および隠蔽を巡る疑惑の捜査では、誰がそんな『査察』レベルの照会を指示したのかを究明しなければならない」と述べた。

ヤン・ウンギョン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲金学義(キム・ハクウィ)元法務部次官

right

あわせて読みたい