「朝鮮王朝実録はチラシ」と表現、tvNドラマ『哲仁王后』に行政指導処分

「朝鮮王朝実録はチラシ」と表現、tvNドラマ『哲仁王后』に行政指導処分

 朝鮮王朝に関する歴史書「朝鮮王朝実録」を「チラシ(ゴシップ誌)」と表現したtvNドラマ『哲仁王后』が放送通信審議委員会から行政指導の一つである勧告処分を受けた。

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 これは、同委員会の放送審議小委員会(ホ・ミスク委員長)が20日、ソウル放送会館で会議を開いて下した決定だ。

 このドラマは現代のシェフの魂が朝鮮時代の王妃に宿るという設定をベースにしたフュージョン時代劇だ。第2話で8.8%(ニールセン・コリア調べ)の視聴率を記録するなど、人気を集めている。

 しかし、このドラマの中で、朝鮮第25代王・哲宗(キム・ジョンヒョン)が床に就こうとしないと、哲仁王后(シン・ヘソン)が「酒色で有名な王の実体が…『朝鮮王朝実録』はただのチラシね」と言うシーンが物議を醸した。また、宗廟で祭祀(さいし)をする時に演奏される音楽や舞踊「宗廟祭礼楽」についても、「いつまで宗廟祭礼楽を踊らせるんだ」などの表現が問題になった。

 『哲仁王后』制作陣は「該当の表現が不適切だったことを重く受け止め、問題になったナレーション(解説)を削除した」「歴史上の人物や出来事などについて否定的に表現する意図はなかった」と釈明した。

 放送通信審議委員会は「該当の番組は、ドラマだという特性を考慮しても『朝鮮王朝実録』や『宗廟祭礼楽』などの国宝・国家無形文化財の歴史的価値をおとしめ、実在の人物の戯画化および事実を歪曲(わいきょく)し、視聴者の感受性に反して視聴者に不快感を起こさせた」としている。「勧告」という処分を決定した理由については、「今後の制作過程で、このような問題点を改善するなど、制作陣の後続処理を考慮した」と明らかにした。

 同委員会の勧告とは、規定に違反した程度がそれほど大きくない場合に下される行政指導だ。放送局に対する法的不利益はない。

 同委員会は出演者が卑俗な言葉やののしり言葉を繰り返し使用したSBSラジオの番組『2時脱出カルトショー』にも勧告を決定した。特定の政党の国会議員の離党に関するニュースを伝えた際、他政党のロゴを使用したMBNの『グッドモーニングMBN』にも同じ処分が下された。

オ・ギョンムク記者
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