盗作で数十回受賞のソン・チャンヒョン氏「就職できなくても…認められた気がした」

 作家キム・ミンジョン氏の短編小説『根』や歌手ユ・ヨンソク氏の歌の歌詞などを盗用して多数の賞をとったソン・チャンヒョン氏が21日、「賞をもらうという褒賞心理ため、このような行動(盗作)をした」と告白した。

 ソン氏は同日、CBSラジオの『キム・ヒョンジョンのニュースショー』に出演、盗作騒動に関する見解を明らかにした。このインタビューは、司会者が放送前日にソン氏と電話で話した録音内容の一部を伝える方式で行われた。

 ソン氏はインタビューで、「なぜこのようなことをしたのか」と問われると、「賞をもらえば『それでも私について、存在を知ってくれる人がいるんだな』と思った」「就職は毎回駄目でも、このような形ででも賞をもらったらすごくうれしいというか」と答えた。

 この放送によると、ソン氏は2017年に空軍少佐進級を前に部隊で発生した事故により不名誉除隊した後、自暴自棄になって公募に挑戦したという。ソン氏は「不名誉除隊させられて人生をすべて失ったような気がした。私の夢まで断たれ、軍で誰よりも一生懸命やったのに、最後に全部ゆがんでしまったので、すべての人生がゆがんだような気がした」「酒に依存して、人に会うのが嫌になって、このようなことが繰り返された」と言った。

 ソン氏はこれまでの公募展での受賞について「40までは行かないが、30から40くらいあったと思う」「3分の1くらいは盗作したものだ」「盗用については全く罪の意識がなかった」「事実を知ろうと思えば分からないはずはない。合理化というか、『大丈夫、オレは就職したらもうこんなことはしないだろうから』『就職するぞ(と思った)』」と言った。

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