1日午前11時、ソウル市鍾路区の教保生命ビル前。市民団体「大韓民国オンマ(母親)部隊」のメンバー9人が「司法府を死なせた金命洙(キム・ミョンス=大法院長)OUT」などのプラカードを手にデモを行った。集会場所から近くの光化門駅まで警察官約30人が配置された。近隣の路地にも警察約10人が配置され、道をふさいだ。警察官は、ある「1人デモ」参加者が集会場所に近づこうとすると、「既に集会の参加者数がいっぱいになっている所なので別の場所に回れ」と制止した。昼12時、鍾路区の青瓦台噴水前で行われた「国民特検団」の記者会見にも7人が参加したが、周辺に配置された警察官はその5倍の35人ほどだった。集会が始まると、警察官は近隣の通行人や通行車両に対して「どこに行くのか」と検問を開始した。
同じ日、ソウル中心部では9人以下の小規模「三・一節集会」が散発的に行われた。警察では1670件の集会届を受理したが、この日は50ミリメートルを超える大雨が降ったせいで、多くの集会は中止された。警察は「ソウル全域の85カ所で集会・記者会見・車両デモなどさまざまな形で集会が開かれたが、おおむね静かに終わった」と明らかにした。
ソウル市・警察は光化門広場やソウル広場など、市中心部の主な地域に「フェンス」を立て、118個中隊約7000人の警察官を配置した。集会参加者よりも警察官の方が圧倒的に多かった。参加者たちの間からは、「政府は『(文)在寅(ムン・ジェイン=大統領)山城(車で作った壁)』の代わりに、フェンスで『在寅牧場』を作った」「敵味方区別式の政治防疫」と抗議の声が上がっている。警察は同日、「普信閣周辺で40人が無届集会や集団移動を試みたことについて、採証資料をもとに司法処理を検討する」と述べた。