対中軍事圧迫に乗り出した米…中国に「3不」約束した韓国にブーメラン刺さるか

米軍、ミサイル予算案に「有事の際の中国攻撃」を明示

 対中封鎖のための米国の代表的な新型地上発射ミサイルとしては、中距離巡航・弾道ミサイルや「PrSM」などがある。中距離新型巡航・弾道ミサイルは、2019年に米国が中距離核戦力(INF)全廃条約から脱退した直後に試射を行うなど、開発に拍車をかけている。射程は1000キロ以上で、沖縄やフィリピンなどから中国本土沿岸部を攻撃できる。PrSMは、現在米地上軍の代表的な戦術弾道ミサイルであるATACMSを代替するため開発中の精密攻撃兵器だ。地上目標だけでなく中国の空母機動部隊など艦艇も攻撃できるように改良される予定だ。沖縄などの在日米軍基地やフィリピンなどから中国の空母機動部隊を攻撃できるというわけだ。

■「中国の反発、THAADのときよりはるかに強いだろう」

 米国の対中圧迫は、次第により具体的かつ強硬になりつつある。トニー・ブリンケン国務長官は「中国は21世紀最大の地政学上の宿題」と語り、「用いうる全ての手段の動員」も公言した。こうした流れの中で、中国を直接狙うミサイル網というカードまで本格的に切り出しているのだ。バイデン政権が「同盟と友邦の協力」を強調しているだけあって、北東アジアの中心的パートナーである韓日に対する賛同要求は予定されているも同然だ。一部では、間もなく今月中旬に行われる国防長官・国務長官の韓日歴訪時に、対中ミサイル防御網参加問題が可視化されることもあり得る-と予想している。とりわけ、参加の可能性が高いといわれる日本の場合はそうだ。

■「世界で最も平和な国」1位はアイスランド、韓国48位、TOP10は?

ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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