「1学年時に異性と交際」…韓国海軍士官学校が40人懲戒処分

　韓国海軍士官学校（海士）が、1学年のときに異性交際を行ったと申告した生徒およそ40人を重懲戒したことが5日までに確認された。各士官学校はこれまで、生徒の恋愛を禁止したり、違反した場合は処罰したりする規程を運用してきた。これに対し「時代錯誤的」との指摘が再び持ち上がったことで、士官学校では規程の改正・廃止案を検討している。

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　韓国軍によると、海士は1学年の生徒の異性交際を禁止する規程を設けている。こうした中、この規程に違反した生徒およそ40人が昨年末、罰点と共に11週間の外出・外泊制限などの謹慎処分を受けたことが判明した。生徒の自治委員会に相当する「名誉委員会」が自主申告を受け付け、生徒たちが生活例規違反の事実を自ら申告したという。

　海士の生活例規によると、1学年の生徒は同級生および他の学年の生徒との異性交際が制限されている。1学年の生徒を保護することが目的だという。「上級生が位階秩序を悪用して交際を強要する状況を防ぐためのもの」という説明だ。陸軍・空軍士官学校も、1学年の生徒と上級生との間の異性交際を禁止している。ただし空軍士官学校は昨年11月から、1学年の生徒同士は異性交際できると許容した。

　海士生徒の大量処分の事実が知れ渡ると、時代に合わない過度の私生活侵害だという批判が持ち上がった。すると海士側は、生徒の異性交際制限規程について補完を検討しているという。最近では海士の生徒1人が、1学年の異性交際を制限する現在の例規を巡って国家人権委員会に陳情書を提出したこともある。陸軍士官学校も、1学年の生徒同士の交際を含め異性交際が可能な範囲を広げる案を推進中だ。生徒と教官・教授・訓練要員との交際だけを制限する案などが浮上している。