酒を飲んだ僧侶が内蔵寺大雄殿に放火 /全北・井邑

寺の関係者と確執…大雄殿、9年前も全焼

 5日午後、全羅北道井邑市内の内蔵寺大雄殿で火災が発生した。内蔵寺は内蔵山にある禅雲寺の末寺だ。2012年の火災で全焼、復元されて9年しかたっていなかった。警察は、火災現場で放火容疑者を検挙し、取り調べている。

 同日午後6時35分、「内蔵寺大雄殿に放火が疑われる火災が発生した」という通報が警察にあった。全羅北道消防本部にも6時37分に通報があった。

■2020年世界幸福度ランキングで韓国61位…最も幸せな国は?

 消防当局は対応第1段階を発令した。高敞消防署と扶安消防署から緊急出動し、鎮火に当たった。消防隊員85人、ポンプ車4台、機器21台を動員した。

 大雄殿全体が炎に包まれ、建物(165.84平方メートル)が全焼したことが分かった。午後8時ごろにほぼ火が収まったが、消防当局はその後もくすぶっている火などを処理した。人命被害はないという。

 警察は、大雄殿に放火した疑いで僧侶のA容疑者(53)を現住建造物放火容疑により現行犯で逮捕した。A容疑者はガソリンと見られる引火物質を大雄殿の放火に使用したとされている。逮捕時、A容疑者は酒を飲んだ状態だったとのことだ。全羅北道警察庁関係者は「現場にいた容疑者を検挙し、経緯を取り調べているところだ」「A容疑者は寺の内部関係者らともめ、これに不満を抱いて大雄殿に火をつけたものと推定される」と話している。この関係者は「具体的な犯行動機は捜査が終わらなければ性格には分からない」と語った。

 全羅北道記念物に指定されている内蔵寺は、2012年10月31日に電気系統の原因で火災が発生、大雄殿が全焼した。この時は仏画3点と仏像1点も焼失した。内蔵寺大雄殿は6・25戦争(朝鮮戦争)時に焼失したが、1958年に再建されていた。

キム・ジョンヨプ記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲5日午後、全羅北道井邑市内の内蔵寺大雄殿で発生した火災の様子 写真=NEWSIS

right

あわせて読みたい