中国に帰化した林孝俊、韓国の同意なしに北京五輪に出場できず

ショートトラック韓国代表として出場後3年経過せず
大韓オリンピック委員会の許可がなければ出場は不可能

 要するに中国のオリンピック委員会が大韓オリンピック委員会に林孝俊の移籍について同意を要請し、大韓オリンピック委員会がこれを承認すれば、林孝俊は中国代表として北京冬季オリンピックに出場する道が開かれるという意味だ。大韓体育会(KSOC)は9日「中国が林孝俊について協力を求めてきた場合、慎重に検討する」との立場を表明した。

 林孝俊は2019年6月、鎮川の韓国代表選手村で後輩選手のパンツを下ろし身体部位を露出させた容疑(強制セクハラ)で起訴され、それから2カ月後に大韓氷上競技連盟から1年の資格停止処分を受けた。2020年5月の一審で罰金300万ウォン(約29万円)、同年11月の控訴審では無罪が宣告され、現在大法院(最高裁判所に相当)判決を待っているが、この判決が出る前に中国への帰化を選択した。

 2011年にロシアに帰化し、14年のソチ冬季オリンピックで3冠王となった安賢洙(アン・ヒョンス)=ビクトール・アン、36=の場合、07年12月以降は韓国代表として国際大会に出場しなかったため、「3年の待機規程」には縛られなかった。06年のトリノ冬季オリンピックで3冠王となった安賢洙は帰化に先立ち、メダル当たり100万ウォン(約9万5000円)ずつ受け取っていた競技力向上研究年金も一時払い(月額の48倍に相当する4800万ウォン〈約460万円〉)で受け取った。しかし林孝俊は資格停止の懲戒を受けた時点から年金は受けられなくなった。またすでに国籍を失ったため一時金として受け取ることもできない。もし将来韓国国籍を回復したとしても、年金ポイントは一切ない状態で新たにスタートしなければならない。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者
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