済州4・3事件当時投獄されたおよそ300人が、約70年ぶりに再審で無罪を言い渡された。
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済州地裁刑事2部(裁判長:張賛洙〈チャン・チャンス〉部長判事)は、済州4・3事件当時、国防警備法違反などの容疑で収監されていた335人に対する再審の判決公判を16日に開いた。この日の公判は午前10時から20分単位で、およそ10人ずつリレー方式で開かれた。裁判部は「公訴事実を立証する証拠がなく、検察も無罪を求刑した」とし、「被告人全員に無罪を宣告する」と言い渡した。
再審とは、有罪の確定判決を受けた人について判決に重大な誤りがある場合、事件を再度審理して救済する手続きのこと。今回の再審は、単一の事件の再審としては最も多くの被告人が法廷に立つ記録を作った。
今回の再審は、生存している4・3事件受刑者に対する4度目の再審判決公判だ。今回を含め、4・3事件に巻き込まれて投獄された受刑者合わせて371人が汚名をすすぎ、名誉を回復することになった。4・3事件当時の状況を記録した受刑者名簿には2530人の名前が載っている。
済州4・3事件は、済州島で左翼勢力による集団騒擾事態が発生したことを受けて韓国政府が軍・警察を投入し、鎮圧する過程(1948-54年)において、罪のない人々が犠牲になった事件を指す。