「絵に無断で落書き、元に戻せ」…復元費用1千万ウォン /ソウル

「絵に無断で落書き、元に戻せ」…復元費用1千万ウォン /ソウル

 3月28日、ソウル・蚕室のロッテワールドモール展示場に掲げられていた米国の画家、ジョンワン(JonOne)さん(58)の絵画に20代の男女が絵の具で加筆をする事件が発生した。その10日後、作家から「絵を元に戻してもらいたい」という連絡が来たのだ。問題の絵画は落書きのように見える「グラフィティー作品」で、ジョンワンさんが2016年に韓国を訪れた際に描いた作品。価格は約5億ウォン(約4910万円)前後に設定されている。

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 展示企画会社の関係者は「作家側から毀損された絵の復元を求める電子メールが来た」と話した。復元費用は約1000万ウォンで、所要期間は1カ月程度だという。事件がメディアで報じられ、「落書きのおかげで元々よりも良い絵になった」といった意外な反応が続出するなど、爆発的な関心を集め、作家の対応は意外だという反応が多かった。インターネット上では「最初から画家本人が絵の構図や色合いにいちいち意図を持って描いたわけではなく、復元とはどういうことか」という意見があると思えば、「見た目で弁別できないからといって、毀損に正当性が与えられるわけではない」という反論もあり、大論争が展開された。

 関係者は「作家はクールに反応すると思っていたが、こんな状況になり残念だ。できるだけ問題のカップルが被害を受けないように協議を進めている」と説明した。企画会社は6月13日の展示終了後、復元に着手する方針だ。

チョン・サンヒョク記者
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