千の目・ステルス・毒針兵器…初の韓国製戦闘機「ポラメ」がついに姿を現した

初の韓国製戦闘機「KF21」出庫式

 初の韓国型戦闘機KF21「ポラメ」(若鷹)の試作1号機が、開発を進めて20年になる9日、初めて完全な形で姿を現した。世界で13番目に独自開発した戦闘機だ。限定的なステルス機能を備えた4.5世代戦闘機としては世界で8番目になる。

 防衛事業庁はこの日、慶尚南道泗川にある韓国航空宇宙産業(KAI)生産工場で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と徐旭(ソ・ウク)国防相など韓国軍首脳部およびインドネシアのプラボウォ・スビアント国防相など内外の関係者およそ250人が出席する中、KF21試作機の出庫式を開催した。これまでKFXと呼ばれてきた韓国型戦闘機はこの日、KF21と公式に命名された。文在寅大統領は「自主国防の新たな時代が開かれ、航空産業発展の歴史的な里程標を立てた」とし、「2028年までに40機、2032年までに計120機を実戦配備する計画」と語った。

 KF21はKF16以上の性能を持つミドルクラスの戦闘機で、第4世代の戦闘機ではあるが部分的に第5世代ステルス機の性能も備え、4.5世代戦闘機と呼ばれる。特に、外見はレーダーの反射を小さくするステルス形状で作られ、世界最強のステルス機であるF22「ラプター」と似ており、「ベビー・ラプター」という別名も持っている。

 KF21は長さ16.9メートル、高さ4.7メートル、翼幅は11.2メートル。米F16はもちろんF35ステルス機よりも大きく、F15およびF22よりは小さい。最高速度はマッハ1.81(時速2200キロ)、航続距離は2900キロだ。2026年までに空対空戦闘能力中心の「ブロック1」開発に8兆1000億ウォン(現在のレートで約7928億円。以下同じ)、26年から28年にかけて空対地能力を主に開発する「ブロック2」に7000億ウォン(約685億円)と、開発費だけで8兆8000億ウォン(約8613億円)に達する。計120機の量産費用まで含めると総事業費は18兆ウォン(約1兆7618億円)を超え、檀君以来最大規模の兵器事業と呼ばれる。試作機は、出庫式の後、およそ1年の地上試験を経て来年7月ごろ初飛行する予定だ。

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ユ・ヨンウォン軍事専門記者
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  • ▲「ベビー・ラプター」出庫式…2028年に実戦配備。/写真=NEWSIS
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