米政界の重鎮ら「バイデンは中国を容認しない…韓国はクアッドに参加せよ」

 このような米国の超党派的対中政策を象徴するのが、米国・日本・インド・オーストラリアの4か国による連合体「クアッド」(Quad)だ。共和党のトランプ政権時代に結成され、民主党のバイデン政権にもそのまま引き継がれた。カステン元議員は「韓国がクアッドに参加するのであれば、米国だけでなく韓国と全世界にとって大きな利益となる」「同盟関係もはるかに強固になるだろう」と述べた。

 米国はトランプ政権時代から韓国に対してクアッドへの参加を何度も要請していたが、韓国は確実な返事をしなかったという。米国の政界・民間では、韓国が中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)のような国際機構に合流し、クアッドへの参加をためっていることに対し、否定的な見方が存在する。カステン元議員も「中国がAIIBのような独自の機構を設立するのは、世界経済の発展のためではなく、自分たちの政治的目的のため」だとして「韓国などがそうした動きに加わるのは正しくない」と指摘した。

 元議員たちは中国に対する米国の「反撃」が、先端技術分野で際立ってくるとの見方を示した。ボンカー元議員は「先端技術分野で長い間トップに立っていた米国が、中国の急浮上によって影響力を失い始めている」として「特に5G(第5世代移動通信システム)技術では、中国の華為技術(ファーウェイ)などに大きく後れを取っている」と述べた。カステン元議員は、バイデン大統領が最近、ホワイトハウスで中国を念頭に置いた「半導体対策会議」を開催し、サムスンなどに投資を促したことについて「(先端IT機器に使われる)レアアース(希土類)、半導体などで中国への依存度を下げるべきという点については疑問の余地がない」と述べた。

■「アジア・パワー指数」1位は米国、韓国7位…日本は?

イ・ヨンス記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 米政界の重鎮ら「バイデンは中国を容認しない…韓国はクアッドに参加せよ」

right

あわせて読みたい