ムーディーズ「韓国の政府債務、歴史的な高水準」

 世界的な信用格付け会社ムーディーズが韓国の政府債務について、「歴史的な高水準にある」と懸念した。ムーディーズは12日、韓国の信用格付けを発表し、「韓国政府の拡張的財政基調が続くと見込まれる中、政府債務は歴史的にみて高水準にあり、長期間維持してきた韓国の財政管理能力を試すことになる」と指摘した。

 ムーディーズはまた、「韓国の家計債務の絶対規模と伸び率が高い水準にある」とし、「マイナスの経済的ショックが起きたり、金利が急上昇したりすれば、(韓国銀行業界の)家計向け融資の資産健全性に問題が生じかねない」とも指摘した。ただ、ムーディーズは「韓国の債務対応能力は引き続き強いまま維持される」と予想した。

 ムーディーズは韓国の国内総生産(GDP)に占める政府債務の割合が昨年は44%まで上昇し、今後60%まで上昇すると予想した。

 ムーディーズは同日、韓国の格付け見通しを「Aa2(安定的)」に据え置いた。Aa2は同社の格付け21等級で上から3番目であり、韓国は2015年12月からこの水準を維持している。香港と台湾は韓国より1段階低いAa3、日本と中国は2段階低いA1となっている。

■韓国の政府債務比率が3年間で11ポイント上昇、日本は?

金正薫(キム・ジョンフン)記者
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