韓米日の情報機関トップによる会合に出席するため日本を訪れた朴智元(パク・チウォン)国家情報院長が12日、日本の菅義偉首相を表敬訪問し、二階俊博自民党幹事長と電話会談した。朴院長の訪日は、菅内閣発足後の昨年11月に続いて6カ月ぶりだ。ジョー・バイデン米政権の対北朝鮮政策発表が間近に迫っている中、朴院長は日本のトップやナンバー2と相次いで意思疎通を図り、韓日関係正常化への可能性を打診した。
朴院長は東京で、米国のアブリル・ヘインズ国家情報長官(DNI)、日本の滝沢裕昭内閣情報官と行う3カ国情報機関トップ会合を前後して菅首相を表敬訪問した。朴院長はこの訪問で、韓日関係正常化に対する文在寅(ムン・ジェイン)大統領の考えを伝えたという。菅首相も「過去にとらわれずにうまくやってみよう」と米国の対北朝鮮政策や北朝鮮非核化問題などにおいて、韓日関係改善と韓米日3カ国共助が重要である旨を明らかにしたとのことだ。
朴院長はその後、自民党ナンバー2である二階幹事長とも約30分間にわたり電話会談した。二階幹事長は「韓日間には困難な問題があるが、それを克服し、新しい時代を切り開いていくために努力していこう」と述べたと共同通信が報じた。これに対して、朴院長は「日本の東京オリンピック・パラリンピック開催と次期衆院選を応援している」と答えた。また、朴院長は二階幹事長に新型コロナウイルス感染症終息後の訪韓を要請し、肯定的な回答を得たという。朴院長は金大中(キム・デジュン)政権時代から、小渕恵三内閣で運輸大臣を務めた二階氏と20年以上にわたる親交がある。