結婚も出産も先送り…韓国に「新型コロナ人口ショック」が来る

成人男女2000人調査

 まだ子どもがいない既婚者は、新型コロナ流行により出産の予定を先送りしている。子どものいない既婚者に「今後2年以内に出産の予定があるか」と尋ねたところ、女性の42%、男性の34.7%が「全くない」あるいは「あまりない」と答えた。「新型コロナ前と比べて2年以内の出産計画はどのように変わったか」と尋ねると、女性の11.2%は「子どもの数を少なくする、あるいはあきらめる」、7.5%は「時期を先送りしたい」と回答した。今回の調査で、出産計画に否定的になった女性は、出産計画に肯定的になった女性よりも、子どものいない女性で15.9ポイント、子どもが1人だけの女性で8.8ポイント多かった。このような調査を元に、同研究チームは出産計画が10ポイント程度低下したと分析している。

 同研究チームは、これらの調査を元に、今後結婚や出産にどのような変化があるかシミュレーションした。その結果、新型コロナにより初婚年齢は0.7歳、第一子の出産年齢は1.1歳、第二子の出産年齢は0.5歳ほど上昇するとの結論に至った。チェ教授は「新型コロナ危機が今年の秋の終わりごろに終息すれば幸いだが、もし新型コロナによるマイナスの影響が長期化すれば、出生率に関する政策的代案が必要だ」と述べた。

■「新型コロナでも夫婦関係は良くなった」

 既に結婚している夫婦では、夫婦関係が新型コロナの否定的な影響をそれほど受けておらず、以前よりもやや良くなっていることが分かった。子どものいない夫婦では、以前よりも「良くなった」(13.2%)という回答の方が「悪くなった」(8.3%)という回答よりも多かった。「良くなった」という回答は子どもが1人の夫婦で15.3%、子どもが2人の夫婦では13.2%で、「悪くなった」という回答(14.3%と10.7%)よりやや高かった。同研究チームは「新型コロナという外部からの危機があったが、家庭の内部的には、いっそうしっかりと結束する姿を示しているもの」と評価した。

■韓国の合計特殊出生率0.92人でOECD最下位、日本は?

金成謨(キム・ソンモ)記者
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