米議会調査局「バイデン氏、韓国のクアッド参加望むなら反中フレーム捨てよ」

 米国のバイデン政権が日本・インド・オーストラリアとの安全保障協力体「クアッド(Quad)」の反中国フレームを撤回すれば、韓国がクアッドの活動に参加する可能性が高くなる―と米議会調査局(CRS)が分析した。

 CRSは26日(現地時間)に更新した韓米関係に関する報告書で、バイデン政権が既存の反中フレームを捨て、新型コロナウイルスのワクチン供給や気候変動などを中心とした新たなクアッド構想を打ち出せば、韓国を参加させられる可能性があるとした上で、韓国政府がこれまでクアッドへの参加にあいまいな立場を示していた背景を説明した。

 CRSは「韓国は、北朝鮮の中国経済への依存度が高い点を考慮し、中国との関係を念頭に置いて対北朝鮮政策を調整してきた。中国は韓国にとって最大の貿易国であり、海外直接投資(FDI)の対象国でもある」として「このような理由で韓国は通常、中国を敵に回すことを避けようとしている」と述べた。

 CRSはさらに「中国は韓国の政策決定が気に入らない場合、韓国企業に報復してきた」として、韓国が2016年に米国の終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備を決定したときの状況も紹介した。CRSは「中国は、韓国のTHAAD配備に対抗し、韓国企業に対して数十億ドルに達する報復措置を取った」「文在寅(ムン・ジェイン)政権はその後、クアッドへの協力についてあいまいな立場を取ってきた」と説明した。

■「アジア・パワー指数」1位は米国、韓国7位…日本は?

パク・スヒョン記者
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