韓国の書籍『FEUILLES』、ドイツで「世界で最も美しい本」に選定

　ドイツの国際書籍デザインコンテスト「世界で最も美しい本」（Schönste Bücher aus aller Welt）で、韓国の書籍『FEUILLES』（メディアバス刊）が最高賞の「金の活字賞（ゴールデンレター）」を授与された。『FEUILLES』はフランス語で「葉」を意味し、作家オム・ユジョンの植物絵画112点を載せた絵本だ。デザイナーのシンシンがデザインして昨年9月に出版された。

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　主催側は「繊細かつきれいな紙の上で鉛筆のドローイングに始まり、ページをめくるたび線や紙が厚くなって、絶えず変化する」とし「厳選された素材を使用し、触感を通して経験できるように案内している」と選定の理由を明かした。同書は現在絶版になっていて、出版社が再版を準備している。

　大韓出版文化協会（出協）は「ドイツ・ブックアート財団とライプチヒ・ブックフェアが共同運営する、権威ある賞」だとして「最高賞の受賞作はライプチヒの『ドイツの本の博物館』に永久保管される」と説明した。今年のコンテストには30カ国、およそ500種類の書籍が出品され、このうち14冊（金の活字賞1点、金メダル1点、銀メダル2点、銅メダル5点、名誉賞5点）が賞を取った。

　コンテストは1963年から行われているが、韓国は今年初参加での快挙となった。出品しようという場合、まず自国でデザイン賞を取るか機関推薦を受けなければならないが、これまで韓国には書籍のデザインに関する授賞や推薦はなかった。このため出協は昨年、「韓国で最も美しい本」コンテストを初めて実施し、10冊を出品した。受賞作は、今年9月にソウル市聖水洞のSFACTORYで開かれる「ソウル国際図書展」特別展示でも見ることができる。